こんばんは!
Vaporwaveはサブジャンルが細かすぎて、Vaporwaveと表現して良いか、よく分からないのですが、今日はぼくが大好きなアーティストを紹介します。
それは、天気予報。
天気予報「あすの天気」。これは、音楽なのか
もう、Vaporwaveを好きになった時に、それが音楽かどうかについて考えることは諦めました。
たとえそれが音楽でなかったとしても、その曲が好きであることをやめることはできないでしょう。
その曲のようなものがぼくの心を動かしているという事実は動かしようがないのです。
天気予報「あすの天気」は、どんな音楽なのか
天気予報は、文字通り天気予報の後ろで流れているような曲ばかりを制作しています。
いや、制作しているのかは分かりません。
曲の中には、まるまる天気予報の番組そのもののようなものも存在するからです。
もはやそれが、架空のものなのか実際のものなのかは、ぼくにはまったく見当がつかないのです。
天気予報「あすの天気」は、なぜ、ぼくの心をうつのか
ぼくにも、わかりません。
けれども、ぼくのこころの奥底には、ある記憶があるようです。
それは、記憶なのかあとから作り上げられた夢のようなものなのかは分かりません。
それは、以下のようなものです。
深夜、まどろみの中から、ぼくは少しだけ意識が覚めていくのを感じます。
しかし、睡魔はぼくの頭の中をさざなみのように揺らして、現実の世界に戻すまいとしています。
ぼくは、おそらくはテレビをつけっぱなしで眠っていたのでしょう。
真っ暗な部屋には煌々とつきっぱなしのブラウン管のテレビが光を放っています。
そんなテレビからは、誰がこんな時間に見るのでしょうか、天気予報の映像が流れてきました。
そして、ぼくは、薄れゆく意識の中で天気予報の音楽が遠のいていくのを感じます。
天気予報「あすの天気」を実際に聴いてみよう! おすすめは極小のボリュームで
天気予報「あすの天気」は、VaporwavaveのサブジャンルであるSignalwaveのアーティスト。
どうやら天気予報は膨大なディスコグラフィがあるようです。
Signalwaveは天気予報やCMのチャンネルを切り替えていく様子を表現した音楽。
無造作に切り貼りされたかのようにも感じられる荒唐無稽な音像が癖になるんです。
よく、現代でも私たちはYouTubeやInstagram、TikTokのショート動画をザッピングしたり、無意な時間を過ごしてしまうことが多いと思います。
シグナルウェイブはそんな感覚を追体験、そして対象化してくれます。
果たして私たちが見ている情報に、意味はあるのでしょうか?
眠りに近い記憶を呼び起こすためのツールなのか、どうなのか。
それすらもぼく自身にはわからないのです。
でも、心地好い。
なぜかそういうシグナルが脳から発せられてしまうのです。
天気予報「あすの天気」にはそんな魔力があります。
このアルバムには、本当にいろんなタイプの天気予報らしい曲、というよりも天気予報が存在します。
そんな夜から夜を越えていくアルバムになっているんです。
人生は、分からないことだらけです。
なんでぼくはこんな分からない音楽を聴いているのでしょうか?
そしてなぜ、こんな訳のわからない音楽が、他の好きな音楽と同じくらいに魅力的に感じるのでしょうか?
その理由を知りたくて、今日もVaporwaveを聴いてしまうんです。
あなたも、天気予報「明日の天気」を聴いて、その魔力の一端を感じてみてはいかがでしょうか?